2010年3月20日土曜日

[ゲーム]エルミナージュ2



とりあえず一週クリアしたので感想をば。


まず最初に言っておくこととして、Wizardry型のダンジョン探索RPGが好きな人は一度プレイしてみるべきゲームであることは間違いないです。
容赦ない戦闘バランス、いやらしいダンジョン、コミカルだが前向きな登場人物たち、多彩な敵とアイテム、膨大なボリュームと、この手のゲームにやりごたえを求めるプレイヤーにはまさに最適。


ただし、緊張感という意味では、従来とは少し違ったバランスになってます。
特にロストに関して。
一応、システム上は蘇生時の灰化、ロストが存在することになっているのですが、その確率はかなり低く抑えられてる模様。私は今まで戦闘中の蘇生も含め200回以上実行しましたが、一度も灰化したことがありません(もちろんロストもなし)体力値が極めて低くないと蘇生の失敗は起きないような仕様になっていると思われます。
ダンジョン内でいつでもセーブできる仕様なのでもうちょっと厳しめでもよかったかもしれません。
その分戦闘はかなり激しく、不意打ちを食らうと何も出来ずに壊滅というのが普通にある戦闘バランスなのでさじ加減は難しいのでしょう。(不意打ち時に呪文も含め全ての行動が可能)


システムとしては、Wiz外伝からの種族職業がベースですが、バランス的には悪くない感じです。
実は正直な所、ダンジョンRPGにここまで多くの種族職業は必要ないと思っていました。
が、ゲームの規模が大きく、戦闘バランスもとんがっているため、ボス戦イベント戦などではある程度メンバー構成や装備を考えて望む必要が出てきます。
そうなってくると、キャラクターの選択肢が多いのは、錬金術師の鍛冶、錬金と相まってプレイヤーの多様性が求められ、ゲームとしてのおもしろさを増す要素となっています。
もちろん、基本種族基本職業の6人だけでがんばってクリアするということもできるでしょうが、それなりにがんばる必要あり。




本作、DS Wiz、PS3 Wiz、と、近い時期にWizardry系列のゲームが次々とリリースされたわけなのですが、出来としては本作がもっとも良いと思います。(PS3 Wizは体験版しかやってませんが)
そんな本作にWizardryの名が冠されていないのは皮肉なことですが。


2010年3月4日木曜日

[ゲーム]エルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~





スターフィッシュのダンジョンRPG。

スターフィッシュと言えばDS初期のウィザードリィが残念な出来で、以来敬遠してきたメーカーだったのですが、エルミナージュシリーズは評価が高いと噂を聞いて購入。

基本システムはまんまウィザードリィ。外伝のシステムがほぼそのまま採用されています。

メインストーリーは一応ありますが、キャラクターはプレイヤーが自由に作成。もちろん入れ替えも自由。
複数の街と複数のダンジョン(野外含む)が用意され、NPCからクエストを受けてこなして最終的には8つの神器の発見を目差していきます。街とダンジョン間の移動はメニューからの選択式。ドラクエ的なフィールド移動は無し。
ダンジョンの描画は粗いポリゴン。あまり見栄えは良くないです。

NPCの立ち絵については、最初はやぼったく感じるものの、すぐに慣れます。
NPCの台詞回しについてはコミカル。賛否あるかもしれませんが、個人的にはこういうのもありです。アリスソフトのゲームをちょっと思い出しました。

戦闘の難易度は、最初はぬるく感じますが、すぐに厳しくなります。
一方通行で戻り方が判らなくなってのたれ死んだり、敵が即死魔法を普通に使ってきたり容赦ないです。

戦闘では敵は前衛中衛後衛を組んで出現しますが、種族毎のグループというわけではなく、種類が混在して出現。実際に戦闘に参加するのは前衛、中衛まで。
こちらは前衛、後衛を組みますが、人数はそれぞれ1~3人設定可能。前衛1人後衛3人とかも可能。
戦闘時演出では巨大な敵や飛行している敵では、画面が上へスクロールしたりと少し凝っています。

戦闘で全滅するとその場に死体が取り残され、救出する必要あり。自力で救出することができない場合は寺院に金を払って救出してもらうこともできますが、高額(蘇生費用と同額)の費用請求があります。
一応、マーフィーズゴースト的な敵も用意されているので、救出部隊を育て直すのはそれほど難しくないですが、一方通行の先で死ぬことが多いのでNPCに救出してもらった方が楽。


オプション画面では、プレイ環境の細かい設定が可能。移動や戦闘のエフェクトやスピードも設定できるため、好みに合わせてスピーディなプレイも可能な点は非常にありがたい。

通常時及び戦闘時にはキャラクタアイコンが表示されますが、デフォルトでアイコンが多数用意されており選択の幅が広いのは良いです。キャラ絵がいやな人は職業アイコンにすることも可能。

また、フェイスロードという機能でキャラクタアイコンを追加することが可能です。
予約特典では追加のキャラクタアイコンが配布されていましたが、それ以外でも自作のアイコンや、ネットで他の人が配布しているアイコンを取り込んで自分のキャラクタのアイコンとして使用することができます。
このあたり、PCおよびネットと相性の良いPSPならではで、おまけ要素でありながらこのソフトを楽しむ上でのセールスポイントになってます。
キャラクタアイコンは48x48の256色BMPなら差し替え可能で、やってみるとわかりますが結構良い感じになります。(昔、Wizardry6だったかのPC版で同様にキャラクタアイコンを自作できたと思いますが色数の制限でかなりきつかった記憶がある。)


と、まあ、Wiz好きなら、「生命の楔」やら「囚われし魂の迷宮」やらよりも遙かにお勧めのダンジョンRPGと間違いなく言えますし、細かいオプション設定、スクリーンショット機能の搭載、フェイスロード機能といった付加要素も充実していて良いソフトと言えるのですが、良い点ばかりというわけでもなく、バグが多かったり誤字が多かったりと、開発側のチェックの荒さがあるソフトでもあったりします。
有志サイトでこういった点はまとめられているのでチェックしておくと吉。

とりあえずファミコン、GB、スーファミあたりでWizにどっぷりと浸かった人は、一度手にとって見ることを強くお勧めします。はまるよ。

*一部記述を修正