2010年8月13日金曜日

[映画]第9地区



ヨハネスブルグ上空に現れた宇宙船。それに搭乗していた昆虫型宇宙人を人類は難民として隔離する。
28年後。隔離した第9地区はスラム化。不可解な宇宙人と犯罪者の巣くう第9地区に国民の不満は限界に達し、南アフリカ政府は宇宙人を新たな隔離地区である第10地区へ移住させることを決定する。
移住手続を請け負った超国家組織MNUはその責任者にヴィカスを任命。ヴィカスは第9地区へ乗り込むのだが...。


映画公開時、一部で話題になったのでどういう映画なのかと期待していたのですが、いざ蓋を開けてみると割とオーソドックスな『巻き込まれ異能力者系(今適当につけた)』の話でした。
そういう意味では特に目立った意外性は感じられなかったのですが、ゲームっぽさを感じさせるシナリオやシチュエーションと、主人公ヴィカスの弱き人間っぽさが相まって、映画としては非常に面白い。終盤のアクションシーンはヴィカスの判断も含め非常にすばらしい見せ方だったと思います。

ただし、人間がバンバン文字通り爆ぜる戦闘シーンは、そういう見せ方が嫌いな人には明らかに向かない。逆に言えばそういうのが大好きな人にはお勧め。
地上波放送があったらたぶんモザイクだらけ。


ところで、この映画で風刺をやたらと強調する人が居るけども、私にはむしろこの映画はブラックジョークの類に感じられるし、風刺云々よりも純粋にSF作品として楽しんだ方が良い映画だと思います。

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