2010年9月19日日曜日

[電書]KindleとiPad

Kindleを購入して、ほぼ同時期にiPadを借用できたのでちょい色々試す。

まずKindle。
購入したのは最新のWifi版(6インチ版)。
http://www.amazon.com/dp/B002Y27P3M

手に取るとちょっと重いけども薄く、コンパクトなのでそれほど取り回しは悪くない。
公式のカバーと組み合わせての運用も悪くない。

とりあえず手持ちの書籍をインストールして閲覧してみる。
まずはパブーで購入した『東京トイボックス』1巻。
http://p.booklog.jp/book/9399














うーん、どうもKindleの白黒画像の縮小処理はかなり汚いようで、とりあえず読めるレベル。
太い線ならそれほど影響ないのでしょうが、細い線や文字はかなりかすれてしまいます。

今度は、Adobe Acrobatを使用してPDFから画像ファイルを抽出して、それを適正サイズに変換してから閲覧します。変換にはMangleを使用。
参考サイト:Kindleで漫画を読むための『Mangle』 - http://wiredvision.jp/news/201009/2010091019.html
Mangle公式サイト:http://foosoft.net/mangle/

Mangleを起動して先ほど抽出した画像をドラッグ&ドロップしOptionでタイトルを入力してからExportすることで簡単に変換できます。
Export先もしくはコピー先はKindleのpicturesディレクトリ(存在しない場合は作成)。
その結果はこんな感じ。














写真ではぼやけて見えますが、大分綺麗に観られます。
ちなみにMangleで変換すると、600x800のサイズの画像になります。

モノにもよりますが、漫画系は適正サイズの画像に変換して鑑賞したほうが良さそうです。


PC向けに作られた文章系のPDFに関しては少し文字が小さくて読みにくい。txtに変換することが出来るなら変換した方が見やすいです。
あと一応拡大表示もできますが、使いやすいインタフェースとは言えません。

とりあえず、漫画雑誌、単行本、文庫本のスキャンしたものの鑑賞には特に問題なさげ。



続いてiPad。
重いのも液晶の性能が良いのもすでに判っていること。
同様に『東京トイボックス』1巻をGoodReaderで読みこませると、これが凄く美しい。














写真では格子状の模様が見えますが、人間の目では見えません。白黒のコントラストがくっきりしていてすばらしいです。

かなり満足度が高いですが、閲覧に使ったGoodReaderは右開きの本に対応していない模様。見開きはまともに観ることができません。
ComicGlassのように右開き・見開き対応のアプリのほうがよい感じがします。



正直な所、単純な書籍の閲覧という意味であればKindleはiPadとはまったく勝負にならないと思います。
あとは携帯性と値段ですね。iPadのサイズと価格を許容できるかどうか。


そういえば、iPad登場当時、これで電子書籍が爆発的に普及するという感じの意見を目にしたのですが、それはあくまで金を持っている層の話で、如何せん端末価格が高すぎます。
元々書籍は貧乏な人間でも比較的手を出しやすいプラットフォームであったわけで、電子書籍を一般層に普及させるなら、端末価格はとにかく安価であるべきなんですねよ。

そういう意味ではすでに携帯電話で液晶サイズに制限はあれど電子書籍の市場が存在するわけで、そちらの方がとっくに普及してたりするわけです。まあガラパゴスと揶揄する人は見向きもしないのでしょうが。


ただ、iPadは本当にすばらしいと思います。
この操作性・閲覧性で価格が2万以下(できれば1万前後)の電子書籍端末が出たらかなり普及すると思うんですが、Appleからは出そうにないのでAndroid端末に期待しますかね。

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